生活の質を大きく損なう「痛み」に真剣に取り組んでいます。少しでも楽になっていただければ幸いです。
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医療も商売。
たくさん、お客さんに来て欲しい。
どこでも、そう思うはずです。
お客さんが来なければ、治療活動自体が維持できないですからね。
ですが、商売に走るあまり、基本を忘れてしまう、忘れたふりをする場合も多いと思います。
どう治療に取り組むか・・・ではなく、人数を増やすためにどうするか、しか見えなくなる。
例えば、明らかに手に余る、もしくは、早急に検査や手術の必要があるものを囲い込んで、ずるずると施術を続けたり・・・。
何でも治す、他では手に負えないものを治す・・・・
悩んでいる人にはとても聞こえがいい言葉です。
ですが、治す技術はともかく、危険を避ける能力についてはどうなのでしょう?
基本的な医学知識があれば、何の検査機器もない病院以外の施設で、個人の経験のみを基準に行える判断レベルなど、たかが知れている事は明らかに分かるはずです。
豪語は知識のなさ・・・とも受け取れるものです。
時折電話で問い合わせを受けます。
”~が痛いのですが、治りますか?”
こんな聞き方をするという事は、治りますと返事をもらったことがあるという事でしょうか?
電話一本、たった一言で判断ができる訳もなく、詳しく聞かなければ判らないとしか答えられないはず。
聞いたところで、分からないかも知れない。
突然飛び出して来た車を、神業のような反射神経と運動能力で華麗にかわす・・・
見た目は素晴らしいし、評判も上がるはずです。
ですが、知識があればちゃんと止まって危険を確認するか、最初からそんなところ避けて通れるはず。
少なくとも、人の身体に触れる以上、取るべきは後者であるはず。
自分ができる事はどこまでか?
それを知識に基づいてきちんと知っている事が何よりもまず、基本中の基本だと思います。
施術しないことを選ぶ・・・・これも大事なことなのです。